東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

ここが変だよ、大学院!@東京大学

先日、「東大卒者が社会人になってから東大大学院に学費を払ってまで行く意味はない!」という趣旨の記事(※1)を書きましたが、東大を例に、私が思う「ここが変だよ、大学院!」論を書いてみたいと思います。 【学部よりレベルの低い大学院という問題】 最…

「大学とは何か」を読みました。

【評価】非常に良い。 【関心】本書のタイトルを見たとき、私がブログで書いている記事は本書のタイトル「大学とは何か」という問いについて、さまざまな角度から切り取って断片化して自分の思うところを書いているだけだな、と思いました。 現代社会におけ…

「寝ながら学べる構造主義」を読みました。

【評価】おもしろい。 【関心】 構造主義については、前々から関心がありました。しかし、「構造主義」という言葉はよく聞くのですが、社会主義のような漠然としたイメージすら持っておらず… 本書は非常に売れたらしいので、構造主義が手っとり早くわかるか…

東大生の就職者ゼロに見る新聞の役割の変化

以前、「朝日新聞、今春、東大生の新入社員ゼロ」というニュース(※1)を見ました。今から10年程前の私たちの就職活動のとき、新聞社の今後に若干の不安を抱きつつも、何人もの友人が新聞社を受けて敗れていった姿を見てきました。そんな私にとって、この…

「教養主義の没落」を読みました。

教養を歴史から見ることで、「教養」という言葉には一義的な定義がなく、それが指す内容はその時代によって異なるということがわかりました。 非常に勉強になる良書だと思います。

「『きけわだつみのこえ』の戦後史」を読みました。

【評価】 良い。 【関心】 以前読んだ、「ぼくらの頭脳の鍛え方」(※)で推奨されていたので、読んでみました。 【感想】「きけわだつみのこえ」は、大学生の頃、友人に勧められて読みました。大学時代、教科書以外で読んだ数少ない本です。 私なんかよりは…

詰め込み教育の魅力~「わかる」喜びだってちゃんとあります!

ゆとり教育は、ただ知識を詰め込むだけで、わかったりできるようになったりする喜びが少ないという趣旨で語られることが多いですがそんなことはありません! 私のささやかな体験談をお話しさせていただきます。 そして、もう少し社会の中で「詰め込み教育」…

「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」を読みました。

高学歴・アラサー女子としては、働くことに多大な関心があります。 そこで読んでみることにした本書ですが、ブラック企業の壮絶な実態に驚いたとしか言いようがありませんでした。 ブラック企業と甘えが原因と言われる若者の早期離職問題。考えれば考えるほ…

「公共哲学とは何か」を読みました。

【評価】 いまいち。 【関心】 以前から、「エリートとは何か?」ということに関心がありました。別の関心から読んだ「中国はなぜ『学力世界一』になれたのか」(※)の中に出てくる、21世紀のエリート論的な話の文脈で本書が紹介されていたため、以前から…

「書くことが思いつかない人のための文章教室」を読みました。

文章を書く上で、少しでも役に立てばいいな、と思い読んでみたのですが、「良い子のための作文教室」という感じで、私としては物足りなかったです。 対象年齢が中学生のイメージです。。

東大卒者にとって東京大学大学院は行くに値しない!?

学びたいという欲求はあります。 でも、友だちの話などを聴いたりすると、東大大学院には私が望む環境はないようです… 東大修士課程等に占める東大卒者の割合から、東大卒者が社会人経験を経て大学院に行く意味があるか考えてみると。。。 お金を払ってまで…

「新聞があぶない」を読みました。

今から約10年前、新聞社を受けることを考えている友人たちが話していたことは、こういうことだったのか、と今さらながら理解できました。 でも、「それで結局、新聞はどうなったの?」ということ気になります。 この本の「その後」が知りたくなる一冊です。 …

「それでも、ゆとり教育は間違っていない」を読みました。

「ゆとり教育」推進時の文部科学省の担当課長だった寺脇氏が書いた著書ということで、「ゆとり教育」についてもう少し詳しく理解できるかも、と思い読んでみることにしました。 「ゆとり教育」擁護派の人を集めて話を聞きました、という感じの内容で非常に残…

学歴と引き換えに失ったモノ?-ヒロイン的生き方?

シンデレラが長く広く愛されていることからもわかるように、シンデレラのようなヒロイン的女性へのあこがれはあります。 東大を出ていようと、似合わないと言われようと、あるものはあるんです!! 今の選択の結果を後悔はしているわけではありませんが、何…

東大女子は高飛車!?それは違います。

先日「『結婚したら苦労しそう』な女性の出身大学の1位は東大卒」という記事を見つけました。 調査結果は結果なのでいいのですが… 東大女子は自己主張が強いのは認めます。私自身も強くないとは言いません。 でも、「高飛車」ではないです! こうやって東大…

「世界カワイイ革命」を読みました。

世界でいかに日本の「カワイイ」が広まっているかについて、著者の実体験に基づいた報告が書かれています。 でも、それだけじゃなくて、クールジャパン戦略や外交論、日本文化論についても書いてほしかったです。 読み終わった後、「かわいいっていいよね!…

研究者と官僚は似ている?

昨今のSTAP細胞問題に関する一連の報道を見ていると、研究者と官僚って似ているなって思います。 理由は以下の4つ。 ①国民(社会)のために働く仕事なのに、そう思っているようには思えない。 ②仕事の独占の崩壊。 ③責任を追及されない体質。 ④組織の体質が…

「教養の力 東大駒場で学ぶこと」を読みました。

私たちは、既知の言葉として「教養」と言う言葉を使っているけれど、実は一義的な定義はないそうです。 「教養」について多角的な視点から検討がなされていて、「教養」に関する考えが深まります。

何で誰も容易に変更できる「憲法解釈」をもとにした政策決定はおかしいって言わないの?

日本の法律・政策決定は国民の目から見えないブラックボックスの中で行われています。 そんな日本において、簡単に変更可能な憲法解釈に基づいて、法律・政策を決定していいのでしょうか? うっかりしたら、基本的人権に制限をかける法律すら通るのでは…と私…

「物語 スペインの歴史」・「物語 スペインの歴史 人物篇」を読みました。

新書なのに、データに基づかない著者の想像による描写が多く入っています。 このことをどう考えるかで評価が分かれる本ではあると思いますが、個人的には好きです。 こういう本を読むことで、歴史の理解が深まるのだな、と思えます。

受験競争、学歴(社会)の否定のその先にあるもの…?

東京大学を卒業したって、所詮「普通の人間」です。 そして、学歴は貴族のように生まれながらに与えられたものではなく、それなりの対価を払った上で得たものです。 だから、否定されたり都合よく担がれたりすると卑屈な気持ちになったりもするんです… 研究…

「中国はなぜ『学力世界一』になれたのか」を読みました。

イギリス、フランスに続き、中国の教育について書かれた本を読んでみました。 科挙の歴史を持ち、詰め込み教育のメッカのような中国までもがPISA型教育に切替えて行っているそうです。 日本の教育は、今後どうあるべきなのでしょう。 次世代を育む大人として…

詰め込み教育の何が悪い?~詰め込み教育だって、役に立ちます!

詰め込み教育と言えば、それだけでなぜか批判されることが多いのですが、私は詰め込み教育大好きです。 詰め込み教育は、効率よく多くの知識を吸収できます! もちろん、大人になるまでに忘れてしまうこともあるけれど、断片的な記憶をつなぎ合わせれば… と…

「教育改革の幻想」を読みました。

自分がまだ子どもだったが故に第一次安倍政権時代を含む過去の教育改革についてよく知りません。 本書を読むと、「ゆとり教育」とは何だったのか、ということが非常によくわかります。

「知識」はどこまで記憶するべきか―中学入試問題を解いて考察をしてみる。

大人なんだし、今さら中学入試の問題くらい簡単に解けるよね☆ と、麻布の理科の問題を解いてみました。 解けるには解けたのですが、「大人」として充分な回答かというと、疑問が残ります。 ネットという巨大なデータベースが存在する現代社会において、私た…

「集合知とは何か」を読みました。

本書は、前半部分については理解できたのですが、後半部分は話についていけませんでした。 工学専門の方が、哲学から高額の話まで幅広い視点から「知」について語っていらっしゃいます。 「学がある」とはこういうことなんだな、と思うと同時に、半分わから…

「学歴が気になる」という視点から政官関係について考察をしてみる。

学歴って、相手が同じ土俵で自分と戦おうとしているときに気になりませんか? この観点から、政官関係について検討をしてみました。 これまで読んだ本によると、政治家の皆様は、官僚と同じく知識ベースの土俵で戦おうとしているように見えます。 …やっぱり…

「官僚がバカになったから日本は『没落』したのか」を読みました。

扇動的でうまいな~と思うタイトルに魅かれて読んでみました。 幅広い方にインタビューされていて、おもしろかったです。 本書なりの結論があるというよりは、考えるための示唆を得た、という感じです。

「ゆるく生きたい若者たち」を読みました。

「ゆるく生きたい若者たち」を読みましたが、イマイチでした。 学者が書いている本なので、学術的な分析を期待したのですが… 残念です。

学歴ってどういうときに気になるもの?

世の中の人は、どのくらいorどのようなときに学歴を気にするのでしょうか? 東大生同士でもそんなモラル的にタブーな話なかなかできません。 でも、絶対皆様、何かしら気にしてますよね?? 他人のことが気になるので、私がどういう時に学歴を気にするのか書…