東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

「佐藤可士和×トップランナー31人」を読みました。

【評価】
個人的に好き。

 

【関心】
以前、久石氏の「感動をつくれますか?」(※1)を読んだ時、私自身は普段全く芸術とは関係のない生活を送っていますが、それでも「頑張ろう」と、すごく前向きな気持ちになることができました。
それがとても印象的だったので、別途、芸術分野で活躍されている方のお話を読んでみたいと思っていたところ、本書を見つけました。

佐藤可士和氏についてはほとんど知らなかったのですが、奥さんの悦子氏の話を以前、日経WOMANか何かで読んだことがあったので、関心を持ち、読むことにしました。

 

【感想】
本書を読んでいると「あきらめない強さ」や「真剣に向き合う心意気」のようなものがひしひしと伝わってきて、とても元気づけられたように思います。


私の個人的な感覚ですが、本書に出てくる方のように理屈で押し切れるわけではない感性の分野で活躍されている方は、私の仕事とは違い、もっと手探りで結果がどうなるかわからないけれど、でも「いいものをつくりたい」、「依頼主の期待に応えたい」とフルパワーで戦っていらっしゃる感じがしました。

それに対して私は…
「こうすれば、こうなるんだろうな、このくらいの結果になるんだろうな」ではありませんが、先を予測してしまうがために全力になりきれていない感じがしなくもなく…。
もちろん、予測がはずれて慌てふためくことも多いのですが…

本書は自らを省みる良い機会にもなりました。



本書で紹介されている方の中で、Webデザイナー中村勇吾氏が非常に印象に残りました。
東大の工学部出身というバリバリの理系の方が、デザインという「感性」のイメージが強い世界に「知」を持ち込んで活躍されているのは、何だかうれしかったです。

 

本書は、「感動をつくれますか?」(※1)以上に、前向きに物事に取組むための刺激に満ち溢れた本だと思いました。
芸術分野の方の話を読む機会は、定期的に設けていきたいと思います。

 

 

※1「感動をつくれますか?」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、

 

 

佐藤可士和×トップランナー31人

佐藤可士和×トップランナー31人