「とてつもない日本」を読みました。
【評価】
普通。
【関心】
安倍政権の中で財務大臣という要職にある麻生氏。
麻生氏に対しては、「随分昔からいるし、財務・外務大臣をやってる(た)し総裁選にも出てたし、きっと『重鎮』なのだろうな…」と思っていました。
麻生氏の著書である本書の存在は前々から知っていたので、安倍首相の『新しい国へ』(※1)を読んだついでに読んでおこうと思い読むことにしました。
【感想】
こういうことを言ったら怒られるのかもしれませんが、本書を読んだ感想は「雑、適当、いい加減」の三語に尽きます。
安倍首相の『新しい国へ』(※1)を読んだ直後ということもあり、それとのギャップというか違いが甚だしい感じが否めませんでした。
でも、だから本書が悪いというわけではありません。
読んでいると、不思議と「政治家とは本来このような人を言うのかもしれない」という気がしてきてしまいました。
本書に書かれている内容は、現状認識が浅かったり問題把握が不十分なのではないか、「それは楽観し過ぎでしょ!?」と言いたくなるものばかりで学ぶというか頷ける内容はあまりありませんでした。
でも、麻生氏のどこか無茶苦茶で突飛でポジティブな考えは、頭の大部分で「うまくいかない」と思っているはずなのにどこか魅力的で読んでいるといつの間にか「騙されてもいいかも」という気になってきます。
不思議です。
さらには、「この人にならついていってもいいのかもしれない」と思わせる、人としての「大きさ」のようなものを感じてしまいました。
あ、でも、これってゴーストライターさんに力量があったというだけの話でしょうか?
それはさておき、麻生さんには暴走を止められるようなしっかりしたブレーンがついていれば、「彼のような政治家は『あり』なのかもな」と思ってしまいました。
もちろん、総理大臣は勘弁してもらいたいと思いますが。
本書を読むと、麻生氏に比べて「安倍首相は真面目な優等生で小さくまとまっているな」という印象を受けました。
そして、麻生氏は安倍首相のように「みんな働け!」的な「女性の活躍促進」や「一億総活躍」などというスローガンは掲げないだろうな、とも…
それがいいか悪いかはわかりませんが。
本書は読んでも特にどうということはないので…
本書を読むなら安倍首相の『新しい国へ』(※1)を読んだ方が、選挙の事前学習にはなるかと思います。
※1「新しい国へ」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、