東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

「ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく」を読みました。

【評価】

良い。

 

【関心】

特に理由はありませんが、久しぶりにホリエモンの本を読みたいと思いました。

そこで、堀江氏の著書を検索したところ、発売当初、書店で平積みされているのを見たことがある本書に目が留まりました。
ガツガツしたイメージのホリエモンがこんな謙虚そうなタイトルで何を書いているのかと興味を引かれ、読んでみることにしました。

 

【感想】

本書を読んで、堀江氏に対する印象がガラッと変わりました。


上述のとおり、これまで堀江氏にはどこかバブリーでお金が好きでうまく時流に乗った元ITベンチャー社長、というイメージを持っていました。
(失礼な発言をすみません…)
しかし、本書で書かれている堀江氏はそのようなイメージとは違い、強がりで不器用で真面目で、どこか愛らしくさえもありました。

堀江氏が「ホリエモン」というキャラを意図的に演じていたのかどうかはわかりませんが、堀江氏は「ホリエモン」とは違うのだと思いました。


また、以前、ホリエモンひろゆき氏の対談(※1)を読んだ際、ホリエモンはどこかぶっ飛んだ天才タイプ」なのだろうと思いましたが、そうではなく、ものすごい「努力家」なのだということもわかりました。
ただ、そのストイックさについては、明らかに常人のレベルを超えていて…


堀江氏は、天才ではないけれど普通の人でもない「すごい人」なのだと思います。

 


このような「これまでと違ったイメージ」の堀江氏が書いた本書の内容は至って真っ当です。
驚くくらい真っ当でした。

加えて、「ルールづくりのポイントは、とにかく『遠くを見ないこと』に尽きる」など、全く期待もしていなかったのですが、個人的には非常に参考になること、共感できることがたくさん書かれていて興味深く読むことができました。

いい意味で、想像を裏切ってくれる著書だったと思います。

 


それにしても。
東大生には「女子慣れしていない男子がいる」という話は今も昔もよく聞きますが、「『女の子と目を合わせること・普通の会話ができない男子』が本当にいたんだ」と本書を読みながら思わず笑ってしまいました。
私が男性的だったのかもしれませんが(そんなつもりはありませんが)、あるいは、気づかなかっただけかもしれませんが、東大生の頃、そんな挙動不審な男子学生は見たことがありませんでした。


今度は堀江氏ではなくお金にガツガツした「ホリエモン」の著書を読んでみたいと思います。

 

 

※1「ホリエモン×ひろゆき『なんかヘンだよね・・・』」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、

 

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく