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東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

「野心のすすめ」を読みました。

【評価】
個人的には好き。

 

【関心】
本書が、去年か一昨年、近所の書店で「今、売れています」だか「おすすめ」としてクローズアップされているのを見た記憶がありました。
そのような本書を図書館で見つけたので、また、「野心のすすめ」という挑発的なタイトルにも興味を引かれたので、読んでみることにしました。

 

【感想】
近所の書店で間違いなくクローズアップされていたのですが、読後、「どうしてクローズアップされていたのだろう?」と思ってしまいました。
特段、「特別な内容」が書かれているようには思えませんでした。
また、内容についても、タイトルのように挑発的なものではなく、それどころか至って堅実な内容でした。

 

本書では、「志を高く持たなくては、人生上には行けない。より高いところを目指して努力あるのみ、行動あるのみ!」ということが、きっぱり・さっぱりとした口調で主張されていました。
本書の主張はそれだけで、自己啓発本にもなっていないように思いましたが、でも、私は林氏のシンプルな主張に好意を感じました。



それに加えて、本書については内容よりも「文章」に魅力があるように感じました。

林氏の来歴については、これまでほとんど知らず、「林真理子って一昔前のトレンディドラマ風の小説を書く人でしょ?」程度のイメージしかありませんでした。
しかし、本書を読んだところ、林氏はメディアでも活躍をされていたようで、そしてそれ故に苦労も多くされてきたのだろう、という印象を持ちました。
そして、それがあってか、批判は織り込みずみで、敢えて嫌味や自慢話、刺激的な話を内容及び言葉を慎重に選びながらも、きっぱり・さっぱりとした語り口調で書いるのだろうと思わせる文章になっていると感じました。


本書が世間でどのように評価されているのかはわかりませんが、私は本書の内容より文章に「こういう大人っていいな」と思いました。
これまで、「文章」に魅力を感じた本はほとんど記憶にないので…
そのような意味で素敵な本だったと思います。

 

 

 

 

野心のすすめ (講談社現代新書)

野心のすすめ (講談社現代新書)