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東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

「若者殺しの時代」を読みました。

【評価】
いまいち。

 

【関心】
何となく図書館を散策していたところ、本書のタイトルに目がとまりました。
タイトルから、ブラック企業問題など、若者の労働をめぐる問題について書かれているのだろうと思い、興味を引かれ読んでみることにしました。

 

【感想】
読み始めて数ページ。
自分が期待していた内容とは全く違う内容だということに気づきました。

 

しかし、「ある人のバブル前~崩壊までの日本についての回想記」と思って読んでみると、バブルを知らない私としては興味深く読むことができました。

雑誌の意味・役割、クリスマスやバレンタインのイベント性etc
バブル前後で日本の習俗や価値観が「変わったんだ!」ということがよくわかりました。

最近、ハロウィンがイベント化してきたように感じていましたが、クリスマスやバレンタインにも「イベント化」の過程があったことに少し驚きました。
(考えてみれば、当たり前ですが)

 

アベノミクスが掲げた「JAPAN is back」「日本を取り戻す」。

当たり前のように言われていますが、アラサーの私には戻る/取り戻すべき日本(=経済成長期)のイメージは漠然としたものしかありません。
しかしながら、高度成長期もバブルも日本のマジョリティの人にとっては「当然の記憶」であるため、これまで話を聞く機会がほとんどありませんでした。

そのため、本書で書かれている内容は、貴重なものと感じました。

 

一方で、本書は主観中心の語りで進められ、たまに提示されるデータも視聴率などラフなものばかりで、説得力という点ではいまいちでした。
また、結局、何が「若者殺し」なのかもよくわかりませんでした。


「居酒屋でたまたま隣に居合わせたおじさんにつかまった!と、思ったらその話が意外とおもしろかった」という感じの本でした。

 

 

 

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

若者殺しの時代 (講談社現代新書)