東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

「関係する女 所有する男」を読みました。

【評価】
普通。

 

【関心】
読書メーターの「相性のよい読書家さん」を見ていたら、本書のタイトルに目が止まりました。
タイトルから、「おもしろいことが書かれていそう」と興味を引かれたので、読んでみることにしました。

 

【感想】
本書は精神分析をベースにしたジェンダー論でした。

著者が精神科医だということは以前から知っていたのですが、本書は、そのタイトルから恋愛や結婚に関することが書かれているのだろうと想像していたので、ジェンダー論であることに正直驚きました。


本書は精神分析が根拠になっているせいか、文章があまり論理的になっていないせいか、全体的にぼやけた印象でした。
そう感じたのは、私が精神分析について、簡単な基礎知識をさらっと新書で読んだ程度にしか知らなかったり、それにもかかわらず精神分析に対して「本当に?」と疑問に感じている部分が多々あるせいかもしれません。。


しかし、よくわからない部分もあったけれど、所有/関係の概念で男女の違いを捉えるという考え方は非常におもしろかったです。


また、ジェンダー論は「お姫様とジェンダー」(※1)しか読んだことがなかったので、「いろいろなジェンダー論があるのだな」という発見があったという意味でも本書は勉強になりました。

 

 

※1「お姫様とジェンダー」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、

 

 

 

関係する女 所有する男 (講談社現代新書)

関係する女 所有する男 (講談社現代新書)