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東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

人材育成?その前に、魅力的な「未来」をつくるべきだと思う。

随分前に、

  • グローバル人材の育成って言うけど、そんなにグローバル人材って必要なの?
  • 国が税金を使ってまでやる必要があるの?

ということを書きましたが(※1)、やっぱり、各方面で叫ばれている人材育成は欺瞞にしか思えません。

 

【人材育成に成功している業界と失敗している業界】

今年、サッカーのワールドカップがありましたが、Jリーグができた頃の記憶がうっすらある私としては、「日本のサッカーは強くなったな」と思ってしまいます。
それは、ここ数年、日本人選手が海外の有名クラブに多数移籍している状況からも見て取れると思います。


また、最近は海外に行くと、日本のマンガを多数取り扱っているお店を見かけます。
マンガ業界も、きちんと優秀な次世代が育っているのだと思います。


このように人材育成に成功している業界がある一方で、随分前から人材育成の必要性が政府などによって指摘され、各種政策が実施されながらも、いまだに成功していない分野もあります。


サッカーやマンガ業界とこのような分野は、一体何が違うのでしょうか?


【その後待ってる「未来」の魅力と期待感】

その答えは、養成期間終了後に待っている「未来」の魅力とそれへの期待感ではないでしょうか。


先日、ネットの記事で、慶應SFC→ボストン大学修士、その後、ホンダに就職をしたものの社会保険担当に配属となり、5日で退職をした方の話を読みました(※2)。
彼女によると、「ホンダの工場総務には修士や留学経験者もゴロゴロいるらしい」です。


私も、東京大学を卒業しましたが、残業のほとんどない快適な事務職をやっています!


日本企業なんてこんなものです。



学歴があろうと、留学していようと修士号を持っていようと、

  • 下積みという名の長期にわたる雑用期間
  • 結論ありきのボトムアップ、裁量なし、上位下達
  • 付き合い残業や残業代の未払い etc


政府が言うような「多様な社会の要請に対応できる人材」、「新たな産業を創出する創造性豊かな人材」(※3)になるために、大学時代に頑張ったとしても、社会に出たら活躍の場を与えられないまま数年が経ってしまいます。
そして、数年後、幸運にも、活躍の場が与えられたとしても、時代の変化が早い昨今、「昔」学んだ知識は時代遅れになっているし錆びついてるし…

いいことなんてありません!

 

就活をはじめる前には、日本の多くの企業が多かれ少なかれ「こんなもの」であることを察知している人は多いと思います。
そのため、上記に挙げた企業とは違うイメージの外資や商社、最近はベンチャー企業に人気が集まっているのだと想像できます。

 

どうせ報われないのに、努力をしてスキルを身につけるなんてばかばかしい。

それが、学生、そして若手社会人の本音なのかもしれない、と思ってしまいます。


私も大学卒業後の「その先」を期待して勉強をしていたのだったら、きっと「あんなに頑張って東大に入らなきゃよかった」と後悔していたかもしれません。


【「人材育成」と言う前にやるべきこと】

新しい分野や職種以外で、政府が税金を投じてまで人材を育成しなくてはいけない分野というのは、養成期間終了後の未来のあり方(=個々の企業及び業界全体)に魅力が乏しいということなのではないでしょうか。


未来に期待が持てないのに、いくら「頑張って努力して」と若者に言っても、モチベーションが上がるはずはありません。
人も集まりません。
税金の無駄遣いです。


「人材育成、人材育成」と繰り返す前に、出口である企業や経済界などにもっと若者が夢や期待を持てるような環境にするよう要請したらいいのに、と思います。
要請だけなら税金も不要です。

 

もちろん、企業には企業の言い分があったり各分野ごとに事情があることは重々承知していますが、最近、ちょっと思うことがあったので書いていました。

不満をぶつけるような記事を失礼しました。


ちなみに、私の今の職場は非常に快適です。

 

 

※1東大生と英語と私。 - 東京大学を卒業しましたが、

※230歳を過ぎると恋愛市場のルールが変わる? | エリート美女のすべて | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

※3平成22年度文部科学白書 第3章 大学等の多様な発展:文部科学省 
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