「理性の限界」を読みました。
【評価】
おもしろい。
【関心】
自分の関心に沿った本ばかり読んでいたら偏った読書になってしまいます。
そう思って、読書メーターの「相性のよい読書家さん」が読んでいる本は時々チェックしています。
そこでたまたま目に入った本書のタイトル「理性の限界」から、知識や学問の限界について何か示唆が得られるのではないかと思い、読んでみることにしました。
【感想】
「科学」に対しては、厳密な実験や計算により導かれた合理的かつ現実的かつ絶対的な真実、というイメージがありました。
しかし、科学も最先端までいくと…
そこはまさにSFの世界!
半分夢物語のような解釈が検討されているそうです。
非常に驚きましたが、とても心が躍りました。
私の理解が十分とは言えないので、説明は省略しますが、多世界解釈(P159~参照)はつきつめていくとパラレルワールドにたどり着くのではないでしょうか?
また、自分が「正しい」と信じている知識の中にも、必ずしも「常に真である」とは言えないものがあることに改めて気づきました。
本書自体は、パズルやゲームを解いているようで、とても楽しく読み進められました。
理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)
- 作者: 高橋昌一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/17
- メディア: 新書
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