東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

「評価経済社会」を読みました。

【評価】
超おもしろい!

 

【関心】
本書を手にしたことに深い理由はありません。
普段あまり読まないジャンルの本を読みたいな…と思っていたところに、たまたま読書メーターで「相性のよい読書家さん」が読んでいて、登録数が多かったので読んでみることにしました。

 

【感想】
本書は、

  • 前半で歴史は「モノ不足・時間余り」と「モノ余り・時間不足」を繰り返すことから、今後は「モノ不足・時間余り」かつ、情報革命の影響により「評価と影響を互いに交換し合う」「評価経済社会」が訪れると予測し
  • 後半は評価経済社会の具体的な姿を描く

という構成になっています。


最近のフェイスブックツイッターの「いいね」はまさに、「どれだけ有名になれるか」「どれだけ高評価を集められるか」を競い合う評価経済社会の走りといえるのではないでしょうか。
読めば読むほど、思い当たることがわき出てきます。


リオタールが「大きな物語の終焉」と言ったように、現代社会においてマルクス主義のような未来を予測する全体知はありえないと思っていましたが、岡田氏が描く未来予想=評価経済社会には「さもありなむ」と思ってしまいました。


とてもおもしろく、友人に勧めたい一冊です。

 

 

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評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている

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