東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

「歴史を学ぶということ」を読みました。

【評価】
微妙。

 

【関心】
「『きけわだつみのこえ』の戦後史」(※1)や藤原帰一氏(※2)・藤原正彦氏(※3)の著書を読み、これまで学校で学んできたことを含め「歴史ってなんだろう」という疑問が私の中にわいてきました。
そんなとき、本書を見かけ、タイトルに魅かれて読んでみることにしました。

 

【感想】
著者によると、本書は、「歴史を学び、歴史と向かい合うということは何を意味するのか、なぜ現在の世界を理解するにあたって、歴史的な視野が重要な鍵を与えてくれるのかなどにかんして、私なりの考えをまとめてみた」ものだそうですが、私の感想としては、「著者のこれまでの人生の振り返り+α」のよもやま話、という感じでした。

歴史認識をどうするのか、中国や韓国と歴史認識を共有することは可能なのか、あるいはすべきなのか、といったことも話題には出てきますが、踏み込んだ議論がなくつまらなかったです。


ただ、本書から、著者が非常に誠実に歴史学に向き合ってきた方であることはとてもよくわかります。
加えて、日本より消費者意識の強い学生が多い米・ハーバード大学で教授にまでなった方なので、ここで諦めず、他の本を読んでみたいと思います。

 

 

※1「『きけわだつみのこえ』の戦後史」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、

※2「戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、

※3「日本人の誇り」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、

 

 

歴史を学ぶということ

歴史を学ぶということ