「日本人の誇り」を読みました。
【評価】
おもしろい。
【関心】
藤原帰一氏の「戦争を記憶する」(※)を読んだときにも思いましたが、私たちが学んできた「歴史」は、どうやら歴史の一側面でしかないようです。
教科書に書かれたものとは違う「歴史」を知りたいと思い、本書を読むことにしました。
【感想】
太平洋戦争以外の歴史がどうなのかはわかりませんが、少なくとも太平洋戦争に関する「歴史」には、「事実」がわからないことがあるようです。
私たちは、タイムスリップをして「歴史の真実」を知ることはできません。
そうすると、後世に残された「記録」をもとに「歴史の事実」を探ることになります。
しかし、その記録や証言自体がねつ造・改竄されているとしたらどうすればいいのでしょう。
また、日本人には学校の授業で「事実」を知らされていないことがたくさんあるようです。
例えば、誰もが知っている「ポツダム宣言」。
教科書や資料集に本文が載っているのを一度も見たことはありません。
その理由が本書から推測されます。
近々、訳されたものであってもポツダム宣言を読まなくては、と思いました。
藤原氏が書いている内容が必ずしも正しいとは思いませんが、日本人の立場から見た「歴史」を知ることも、今の日本を知る上で、非常に重要だと思いました。
加えて、本書を読んで、高校生の頃にはわからなかった日本軍の行動の意味がやっと理解できたりと、日本史の勉強にもなり、個人的には得られるものが多かったです。
※「戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、
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・「歴史を学ぶということ」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、