東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

「グリム童話の世界」を読みました。

【評価】
おもしろい。

 

【関心】

最近は新書ばかり読んでいますが、本当は小説が大好きです。

小説の中心とも言えるメルヘン-グリム童話がテーマであること、また、今までとは違う世界に触れたいという思いから読んでみることにしました。

 

【感想】

メルヘンの中には、キリスト教以前の民間信仰、すなわち、古代ゲルマン信仰を見ることができる、という説は非常におもしろかったです。

シンデレラなど、よく知っているストーリーに沿って具体的に説明がなされているので、とてもわかりやすかったです。
そして、口承ストーリーにそのような民間信仰が見られることを嗅ぎとったキリスト教が、その教えを徹底するために、口承ストーリーを書き換えていく。
キリスト教の巧みさ・徹底ぶりに驚嘆しました。

しかし、それ以上に、メルヘンが人の心を引きつける魅力の源泉を、夢を壊さずに説明していることが、この本の一番の魅力だと思います。

 

 

 

 

 

グリム童話の世界―ヨーロッパ文化の深層へ (岩波新書)

グリム童話の世界―ヨーロッパ文化の深層へ (岩波新書)