「『きけわだつみのこえ』の戦後史」を読みました。
【評価】
良い。
【関心】
以前読んだ、「ぼくらの頭脳の鍛え方」(※)で推奨されていたので、読んでみました。
【感想】
「きけわだつみのこえ」は、大学生の頃、友人に勧められて読みました。
大学時代、教科書以外で読んだ数少ない本です。
私なんかよりはるかにしっかりしていて、生きていたら将来有為な人材になっていたと思われる大学生が特攻隊として命を落としていったという事実に、遊んでばかいた「大学生」としての自分を恥ずかしく思うとともに非常に反省した記憶があります。
非常に胸にぐっとくる本でした。
なので、その「わだつみのこえ」を支えるわだつみ会に政治的・思想的なごたごたがあったり、遺族ともめていたりするという事実には心が痛みました。
私を含め、戦争を実際に経験していない者が増えていく現在だからこそ、「わだつみのこえ」を巡る「ごたごた」も含め、事実をきちんと知り、それらとあわせて「戦争」について、一人一人が考えることが大事なのだと改めて思いました。
そういえば最近、私が子どもだった頃より、終戦前の戦争特集が減ったのは気のせいでしょうか。
※「ぼくらの頭脳の鍛え方」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、
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