「中国はなぜ『学力世界一』になれたのか」を読みました。
【評価】
良い。
【関心】
最近、イギリスの大学教育(※1)、フランスの教育(※2)に関する新書を読んだことをきっかけに、世界で行われている教育について関心を持つようになりました。
特に中国は昨今経済成長がめざましく、上海・香港はPISA調査の結果も上位なので特に興味がありました。
加えて、こんなブログを書いていると「学力問題」に関心を持たないわけがない、というところもあります。
【感想】
非常に勉強になりました。
中国の教育政策の変遷の説明自体、非常に分かりやすかったことに加え、そこに数人の学生の事例が織り込まれていて、とても興味深く読めました。
ヨーロッパは元々そうだったとはいえ、科挙の歴史を持ち、詰め込み型教育のメッカのような中国までもがPISA型の教育に切り替えていっている現在。
日本の教育は、今後どうあるべきなのでしょう。
この問題について真剣に考えた方がいいと思わせてくれる一冊でした。
いろいろ思うところ、学ぶところ、考えるところはありましたが、
- 実は「ゆとり教育」は中国やシンガポールなどのアジア諸国における教育改革の流れの中で、日本もアジア諸国とともに「教育のグローバル化」の最先端をいこうとしたけれど、挫折をした?
- 教育改革は当局or政権の強いPowerがないと実行できないもの?
といったことを考えました。
いつか、きちんと記事にしたいと思います。
また、海外の教育にばかり目を向けていないで、次は日本の教育、特に「ゆとり教育」について知識を深めたいと思いました。
※1「イギリスの大学・ニッポンの大学」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、
※2「エリートのつくり方」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、
中国はなぜ「学力世界一」になれたのか - 格差社会の超エリート教育事情 (中公新書ラクレ)
- 作者: 天野一哉
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/06/07
- メディア: 新書
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