東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

経済学関係の本を3冊ほど読みました。

「いつまでも経済知識ゼロでいるわけにはいかない!」

という、漠然とした危機感から、とりあえず、経済関係の本を3冊ほど読んでみました。
(ということで、私は文Ⅱではありません)


わかる部分、わからない部分とありましたが…
学ぶことに意義あり!ということにしたいと思います。

 

ただ、一つだけわかったことがあります。
経済学は比較的自然科学に近いイメージがあり、「正解」がある学問だと個人的には思っていました。
しかし、それは全くの勘違いでした。
さまざまな理論の中で、各学者が自分が正と思う学説を主張しているのが実体のようです。
「経済政策って、そんな不確かなものの上に成り立っているんだ…」と、背筋が一瞬ヒヤッとしました。

 

○ゼロから学ぶ経済政策 by飯田泰之

【評価】

すごく良い。

 

【感想】

用語の説明や理論の解説もきちんとされているのに、堅苦しかったり退屈だったりせず、素直に「勉強になった」と思えました。
著者の言うとおり、無味乾燥な理論と熱い提言のちょうど良い塩梅で書かれていると思います。

 


○入門 経済学の歴史 by根井雅弘

【評価】

微妙。

 

【感想】

絶対に「入門」ではないと思います。
経済学の素養のない素人には難しい内容かと思います。
全部読み通しましたが、半分もわかっていない気がします。

ただ、上述の、経済学は現実を説明しようとしているけれど、そのための理論(=真理)は確立できておらず、手探りな状況なのだ、ということが、「歴史」という視点から見ることによってよくわかります。

 


○もうダマされないための経済学講義 by若田部昌澄

【評価】

微妙。

 

【感想】

素人が経済学に対する「馴染み」をつくるにはちょうどいい本かもしれませんが、理論と著者の考えがきちんと線引きされていないので、読んでいてスッキリしません。
そのため、「何にダマされないための講義だったんだろう?」と疑問を感じると同時に、「著者にダマされないためか」と思ってしまいました。

 

 

もう少し時間をあけて、経済には再チャレンジしてみたいと思います。

 

 

 

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入門 経済学の歴史 (ちくま新書)

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もうダマされないための経済学講義 (光文社新書)

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