「エリートのつくり方」を読みました。
【評価】
普通。
【関心】
「旧帝大生はエリートだった」という認識は比較的定着していると思います。
一方で、「東大生はエリートだ」ということについては人によって意見が異なります。
ちなみに、私は「エリートではない」と思っています。
過去の時代の名残を含めて「制度的な身分差」という考え方がほとんどない日本において「エリート」という概念はそもそもないのか、それとも学歴エリートという言葉がたまに使われるように東大生はエリートなのか。
「東大生(卒)」について考えているうちに、「エリートって何だろう?」という疑問を抱くようになりました。
「フランスと言えば貴族!」、という短絡的な発想から「エリートとは何か」が少しでもわかるといいなと思い、本書を手にしました。
【感想】
本書はフランスのグランド・ゼコールでの教育を紹介したものです。
そのため、本書を手にした目的からすると、全くの期待外れでした。
ただ、「イギリスの大学・ニッポンの大学」(※)を読んだ後なので、フランスの教育の実際を知ることができるという観点から、全く関心を引かないわけではありませんでした。
フランスも、イギリスと同じヨーロッパにあるということが関係しているのか、「詰め込み」型の教育はしていないということを初めて知りました。
個人的には、詰め込み型の教育が好きなので…
今度改めて教育の在り方(壮大すぎ!)的なことを考えてみたいと思いました。
しかし、本書が書かれたのが20年前なので…
情報が古くなっていないかだけは非常に気になります。
※「イギリスの大学・ニッポンの大学」を読みました。 - 東京大学を卒業しましたが、
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・「教養」によって高学歴者の信頼回復を図ることはできないか。 - 東京大学を卒業しましたが、
エリートのつくり方―グランド・ゼコールの社会学 (ちくま新書)
- 作者: 柏倉康夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1996/01
- メディア: 新書
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