東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

高学歴女子の働き続けるモチベーションには残業代の支給が大事?

【「今の会社で働き続ける/続けない」を選べる立場にいる東大女子】

先日、弁護士の友人が↓なことを言っていました。

「最近、残業代の未払い案件を扱うことが多いんだけど、一方で、私の残業代って何なんだろうな、って思うんだよね」

弁護士は労働基準法により、裁量労働制の対象とされています。
裁量労働制が、「賃金をもらいながら働く者」としていいか悪いかはその人の考え方によると思いますが、
一緒に話をしていた友人曰く、「多少の時間の融通は利くけど、結局、長時間労働をせざるを得なくなって、時給換算すると全然割に合わないんだよね」とのことでした。


最近、東大卒の女の子と話をしていると、よく、「今の仕事は割に合わないから辞めようかな」と言う子に出会います。

東大卒などの高学歴女子は、何だかんだ言ってこだわりすぎなければ転職できます。
結婚をしている人は、やっぱり同じ東大卒男性(もちろん、収入は平均以上!)と結婚している場合が多いので、「今の仕事を続けるか続けないか」という選択権を持っている場合が多いです。


そういう恵まれた状況があってか、

  • 結局、生活を維持するためには、もっと緩い仕事でほどほどに稼げれば十分、という結論に至るようです。
  • 残業代がきちんと支払われない会社で年収が400~600万円しかないのであれば、(多少、収入が減っても、)もっとコスパがよくて人生を楽しむ自由な時間のある仕事がいい!と、思うようになるようです。
    (意外と年収を減らさずに希望どおりの転職ができるというウワサも聞きます…)


【残業代が相当程度払われない=辞めたくなる?】
私の感覚だと、

  • 基本給は、自分が提供する労務に対する評価
  • 残業代は実際に提供している労務と時間に対する対価

というイメージがあります。


友人みんながみんな基本給のいい企業で働いているわけではないのですが、それでも基本給に対する真剣な不満は聞いたことがありません。
それに対し、残業代の支払い割合が低い企業に勤めている子は、「対価を得られないのに何で時間と労働を提供しなきゃいけないの?それに、残業代が支払われないと、時給単価があり得ないくらい低くなる」とよく言っています。
よっぽどその仕事を楽しんでやっていたり、自分の成長につながるのであれば別なようですが…


対価のない労働はしたくないと思うのは普通の感覚ですよね??


一方で、別の友人は毎月残業が80~100時間はあるそうです。
それだけ聞くと立派なブラック企業に思えます。
でも、「残業代は全額出るし、そうするとそれなりのお給料になるからもう少しがんばるか、って思って今に至る」と、言って10年近くその会社で働いています。

私も残業代が全額出てたら前職を辞めなかったかな…?



結局、「今の仕事を続ける/続けない」という選択権を持つ友人に共通することとして、「制度をうまく運用して残業代が全額支払われないようになっている会社」に勤めている子は辞めたがる傾向が強い気がします。
逆に、勤務時間が長くても残業代が全額支払われる会社で働いている子たちは大変だと言いつつ辞める気配がありません。


そうすると…

労務と時間の提供に対してきちんと対価が支払われていることが重要なんじゃないか。



当たり前ですが、中途採用時よりも新卒採用時の方が、就職を希望する母集団が大きいため、企業としては望む人材を採用できる可能性が高まります。
そうであれば、中途採用をするより、新卒採用者に長く働いてもらった方が、いろいろな意味でメリットになるのではないでしょうか。
そして、そのためには残業代をしっかり出すことが必要。


誰か、(少なくとも)高学歴女性は残業代が支払われないと辞めやすい傾向があることについて調査していただけないでしょうか。。
当たってると思います。