東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

「下流社会 第2章」を読みました。

【評価】

いまいち。あんまりおもしろくないかも。


【関心】

階層と教育については苅谷氏の指摘を知って以来関心を持っています。
教育は階層を移動するための手段と考えると、東大生は階層「上」になる?
知識を増やしつつ、何か考える足しになれば、と思い読んでみました。


【感想】

個人的には、以下3つの理由からあまりおもしろくなかったです。

1つ目は、やっぱりデータが古いから現状と少し違うのではないかという懸念が読みながらどうしても拭えなかったことです。
もちろん、発行年月日から、すでに7年以上も前のものであることは重々承知していたつもりですが…
こういう調査結果ものは、早く読まねばだめだな、と改めて肝に銘じました。


2つ目は、1回の調査結果を信用しきれない、私の疑心です。
新書のもとになっている調査はサンプル数がそれなりにあり、それはいいのだと思うのですが…。
階層意識の「上」「中」「下」などの大雑把な話はいいとしても、支持政党やら何やら細かい話はサンプル数も減るだろうし、「本当か?」と、疑いの眼差しを向けたくなってしまいました。
調査が大変であることはわかるけれど、たとえば、500人サンプル2回調査で両調査間の差はない、など、1回の調査結果に頼りすぎない感じにしてほしかったな、と思います。


3つ目は、完全に私のわがままですが。。
とにかく読みにくかった、というのがあります。
文章の中に細かい数字を入れられると、逐一読む気になれず、グラフを後にまとめて書くとか、何か工夫をしてもらいたかったです。

もちろん、3つ目はただのクレームです。


まぁ、「自分はどうなんだろう?」と思いながらワイドショーを見るような感覚で読むと、おもしろい調査結果ではあると思います。

 

 

下流社会 第2章  なぜ男は女に“負けた

下流社会 第2章 なぜ男は女に“負けた"のか (光文社新書)