「官僚の責任」を読みました。
【評価】
おもしろい。
【関心】
そもそも、私の関心は東大生にあり、官僚にあるわけではありません。
でも、国家公務員は、東大生が進路の一つとして選択することの多い職業であるため、そして、「原発ホワイトアウト」を読んで以来、官僚は東大生と切り離せない職業として関心があります。
本当に「東大生と切り離せない職業なのか」という点も含めて興味がありました。
【感想】
「原発ホワイトアウト」とは違って、生々しい霞が関の実状というよりは、もっと客観的な分析が書かれていて、東大生の友人を思い浮かべながら読める私としては、それなりに思うところがありました。
特に、「第3章官僚はなぜ堕落するのか」は、東大生を知っているが故にリアリティをもって読めた気がします。
本書の目的として、「優秀であるはずの官僚がなぜ堕落していくのか」「何が彼らを省益に走らせるのか」、官僚の行動心理を具体例をもとに解説するとともに、霞が関の実状を紹介する、と書かれていましたが…
私としては、この本を読みながら
- 「エリート教育」なき東大生官僚の問題点
- 日本政府の信頼はなぜなくなったのか
(少なくとも私が子どもだった頃は、「政府がやっていることだから大丈夫だろう」という安心感があった気がします。今や、日本政府には不信しか集まりませんが)
ということを考えました。
もう少し考えたり、他の本を読んだりして考えがまとまったところで、ブログにまとめたいと思います。
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