東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

東大は、貴重な友だちをつくれる場だと思う。

「もしも人生をやり直せるなら、あなたはもう一度東大生になることを選びますか?」

そう聞かれたら、やっぱり一瞬迷ってしまいます。

別に受験勉強がイヤだとか、そういうことではなくて、結局「東大に行って良かったか悪かったか」ということを天秤にかけたとき、簡単にどちらかに傾かないからです。

私が天秤の皿に乗せた「理由」を観点別にあげてみると↓になります。

・単純に「大学」としてどうだったか → 良かった!
・就職、転職について → 微妙。
・恋愛、結婚について → 微妙。

とりあえず、1つ目の【単純に「大学」としてどうだったか】について、書きたいと思います。

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卒業して10年近くたった今振り返ると、やっぱり東大に行って良かったなと思います。
それは、単純に生涯出会えないような人たちに出会えたから。

もちろん、社会に出たら出たで、すごい人にもそれなりに出会えたけど、
でも、困れば助けてくれるし、その一方で、余計なことをぐちゃぐちゃ言ってくることもなく、
バカみたいな話から日本の将来の話、冗談のような話し方から理詰めの話し方までできるような「友だち」に出会える確率は圧倒的に東大生時代が高かったと思います。



最近はどうだかはわかりませんが、私の周りは「ガリ勉」タイプは少なかったです。
大学で会えばみんなでしゃべったり、遊びに行ったり飲んだり誰かの家でゲームをしたり…

今振り返ると試験直前以外勉強をしているところなんて見たことがないかもしれません。

でも、みんな留年することなく就職や進学をしていました(もちろん、何人かは諸事情で留年していましたが)。

…でも、改めて振り返ってみると、みんなぷよぷよとか頭を使うゲームがやたら得意だった気がします。。


社会に出てはじめて、自分が知っていることを周りが当然のように知っていない場合が多いことを知りました。

妙にプライドが高くて、「何それ?」を言わない人が多いです。
真面目な話を始めると引かれることもありました。
「東大生だからね」って逆差別をされたこともありました。
足の引っ張り合いをしてる人たちもいました。

そういえば、東大生は試験前に足の引っ張り合いをしなかったな。
わからないことは隠さず、そして何より親切に分かりやすく教えてくれる人が多かったです。



あのころは当たり前だと思ってた環境が、貴重な場所だったことに外に出て初めて知りました。

もしも自分に子どもがいたら、友だちづくりのためだけでも東大行けば、と思います。


ちなみに授業は…「単位を取るため」しか考えていなかったのでコメントをする立場にありません。。
ただ、最近よく話題になるような高校の補習授業はないので、それは良いところだと思います(苦笑)
あと、「東大」の名に恥じない設備はしっかりしていると思います、たぶん。


でも、他の大学に行っていたらそこではまた別の出会いがあって「良かった」って言ってるのかな?

人生やり直しはできないのでわかりませんが、私は大学生活を過ごす環境として、「東京大学を選んでよかった」と思っています。