東京大学を卒業しましたが、

東京大学を卒業したけれど、「何者」にもなれず社会の中に埋もれきったアラサー女子の、現状への反省も込めた徒然記です。

「女神的リーダーシップ」を読みました。

【評価】
いまいち。

 

【関心】
最近、あまり話題にはならなくなりましたが、安倍政権の主要政策の一つに「女性の活躍促進」があります。

この政策について、世の中の人はどの程度関心があるのでしょうか。

私は今も昔もポジティブアクションに理解があまりもてなかったり、政府のお決まりの「数値目標」が嫌いだったり、「やっぱり、それって若者に代わる安い労働力確保の手段じゃないの?」と思ってしまったり…
関心が持てないどころかあまり好ましくないと思っている政策の一つです。

とはいえ、多大な期待を寄せている人がいらっしゃることも知っているつもりです。

職場の先輩と「女性の上位職問題」について話をしていた際、「あまりおもしろくはないし参考にもならないかもしれないけど」という謎の言葉とともに本書を渡されました。
「そんな本、読む意味があるのだろうか…」とは思ったものの、タイトルには興味を引かれたのでとりあえず読んでみることにしました。

 

【感想】
この本を「読む」決断をしたのは私自身なので自業自得なのですが、正直あまりおもしろくなかったです。

タイトルから「“女神的リーダーシップ”とは~なもの」という自己啓発本的な内容を想像していたのですが、実際に書かれていた内容は全く違っていました。
本書に書かれているのは、様々な国における「女性的」とされる価値観に基づいた様々な取組の紹介で、「『日本』での取組」として紹介されていたものについて少なくとも私は知りませんでした。
(私が無知なだけ、という可能性は過分にあると思っています。特に木の屋石巻水産の話は有名そうな気がします。)

このことから推察すると、本書では大きな取組から小さな取組まで、そして、私自身は評価ができなかったけれど、きっと玉石混交の多種多様な取組が紹介されていたのだと思います。


一度読みはじめると最後まで読まずにはいられない貧乏性な私は、「あまりおもしろくない」と思いながらも「ふーん」と言いながら最後まで読んでしまいましたが…
いい加減、途中で読むのをやめることを学習したほうがいいのかもしれません。


しかしながら、本書を読んで良かった点が一つだけあります。
それは、本書で取り上げられていた国の多様さです。

私が普段読む本に、イスラエルブータンの話は出てきません。
私が日常的に接するメディアにおいても、両国を見かけることはほとんどありません。
もちろん、上述のとおり、本書で紹介されている内容がどの程度イスラエルブータン、それぞれの国を代表しているのかはわかりませんが、それでも本書を通じて普段あまり情報を得る機会がない国に対する理解が(少しだけ)深まった感じがしました。

あとは…

うーん…


最後に。
私に本書を手渡した先輩の心情を想像してみました。
「私はこの本をおもしろいとは思わなかったけど、他の人が読んだら違う感想を持つのだろうか?気が向いたら誰かに読んでみてもらいたいな」というところでしょうか。。

上記想像は、当然、私自身の感想でもあるので、私自身、本書を読んだ他の人の感想が気になるところです。
でも、よほど暇を持て余している人でない限り、私が本書を知り合いに薦めることはない気がします。

 

 

 

女神的リーダーシップ   世界を変えるのは、女性と「女性のように考える」男性である

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